どっからどう見ても停滞

シマくんから電話がかかってきたせいでカーテン作りは中断された。メール打ってたら出ちゃったんだよね…。例により彼はまた3時間ほどしゃべり続けました。3日前もそうだった。
シマくんは恋をすると私への電話頻度が跳ね上がる。ここ半年くらいは、月1無いくらいで平和だったのに、また恋をしたシマくん。確かに「恋をしているシマくん」はしていないシマくんより大分マシなので(失礼)話していて楽しいけれども、よくよく考えてみると2年くらい前からちっっとも成長していないのが手に取るように分かってイライラする。

「いっぺん死んでこい」
と何度か思うが勿論感情には出さない。よく考えると死んだところで変わるとも思えないですね。
シマくんが彼氏持ちの女の子に猛烈な片恋をしていたことがあったが、あの1年間は毎日のように電話がかかってきた時期もあった。正直大変だった。電話シカトしたことも少なくないけど、100時間くらいは付き合った気がする。私はあの頃シマくんがとても好きだったので(今でも好きだが)、随分熱心に話を聞いた。本気の恋をしている男子ってのはいいもんで、色んなことに気付いたり、どんどん成長しているようで、見ていて面白かった。

こんな関係は高校の頃から続いていて、「男女の友情は成立しないと思う派」には随分訝しがられたりもしたけども、どうしようもないくらい成立。性別が無いような関係(陽太くんとはそんな感じだな)でもなく、むしろきちんと男と女だと思っているけど、お互い好みじゃないのであった。

最近のシマくんは、駄目だ。もう全然駄目。話していると、「狭い」「後ろ向き」「馬鹿」「ガキ」「自覚ない」とばかり思ってしまう。これどうしようもねぇよ、というのと、諭したい気持ちが交互に巡ってきて「あ゛ーっ」ってなる。

誰か代わってくれないか。
ていうか私ごときに「狭い」とか「自覚ない」とか思われてていいわけ?私はシマくんが好きなのでもうこれ以上失望したくないのだ。何て言ったら気付くんだろう。分からない。
「人生ってこんなもんだよね」という諦めを聞くほどガッカリすることは無い。何もかも悟ったようなこのセリフだが、私はむしろ何にも分かってないからそんなことも言えるんだと思う。どうしようもないことは多いけど、それを「こんなもん、そんなもん」という言葉で片付けるのは逃げじゃないか。せめて自覚しろよ。

「だって、"そんなもん"でしょ?」などとシマくんは言い続け「人生は"どんなもん"か」論争は長く続いた。最終的に「そうだね、(そんなもんだよ、って言ってしまうのは)"逃げ"なんだよ」と認めたシマくん。ふー大変だったぜ…。いや、私は屈服させたかったわけじゃなくて、シマくんが「こんなもんだよねー」と感じる機会が、もっともっと減ればいいと思っているのだ。
ていうか私は何でそんなことが言えるのだろう、というところから理解し難いので話し合いは難航した。だってそんなこと言えるなんて、人生の何をそんなに知った気になっているのかと思います。

私には知らない世界も気付いてないことも考えたことないことも明らかにまだまだいっぱいあって、「奥が深いよね」とは言いこそすれ、「こんなもんだよねー」だなんて死んでも言わない。
シマくんは成長してない上にどうもハングリー精神も失いかけてるようです。もう駄目。駄目すぎるんだ。そのくせ相変わらず偉そうに何でもかんでも車に例えて分かりづらくて極端な話をしたり変なとこで諦めたりこだわったり手に負えない。そもそも分不相応な高級志向も、科学万能主義なとこも、結果にこだわるとこも、数字が好きなとこも、私とは全然逆なんだ。

改めて不思議だ。今まで何でこんなに長くやってこれたのだろう。でもお互いに「好き」とか言ってるし実際やっぱり好きだしわけ分かりません。
そういえば今回多少熱くなりすぎて忘れてたけど前回「ローラのダメ出しが一番キくんだよね」と言われ意外だったのを思い出した。私そんなにダメ出しなんてしたことないですけど…聞くばかりで。これからガンガンしようかなーと思っているんですけど勿論愛情から。今回色々言ってみたけど、どうなんだろう。そうだ、シマくんにはまだまだ「余地」がある。そこがどうなっていくかを、私は見たいんだ。
(でも大変だなぁ)