私は、自分の顔というものを、それなりに、わざわざ誰かと比べたりしなければ、結構、気に入っている。
もちろん、気に食わない箇所を挙げようとすればきりが無いし、キュートさとか、華やかさとか、大人っぽさとか、小綺麗な感じとか、そういう憧れも、何ひとつ体現するに向かない顔立ちだけど、それはもう、それでいいのだと思うようになった。
だってこれが私の顔なのだ。
一重まぶたも、厚くない口唇も、そもそもこのでかい顔も、どれもべつに全然欲しくなかったけど、大事にしてあげなくちゃ。それでなくても私はひとりだ。