久しぶりに鴻野くんからメールがきた。なんのつもりで送ってくるのか分からない、いつものことながらどうでもいい内容。中身の無いやりとりをする。
私は、恋愛感情を抱いてしまってから、いつどこで自分が適切な距離感を見誤っていやしないかと、ひやひやしている。鴻野くんにとって私はなんだろう。なにをどこまで言っていいのか、訊いていいのか、全然分からない。へびのなまごろし状態とはまさしくこのことだ。いらいらする。
一方で、先日メルアドの交換をした男子のメールは、非常に分かりやすく、素直で、明るくて、ありがたい。

ふと気がつくと、ぼーっとしている。
想ったり、想われたりすることを、生まれて初めてしみじみと感じる。そしたらどうだろう、最近たまに、寂しい。恋してないときにはそんなこと感じなかったのに。
昨日今日とずいぶん寒くなった。寒いのは苦手。すっごくあったかくて、汚れにくくて、私に似合う、アウターがほしい。あと新しいジーンズとスニーカーとめがね。そうやって、「新しくて」「動きやすい私」を手に入れたい。背筋を伸ばして、きちんと「ひとり」を耐えられるように。