よしながふみ祭り

よしながふみに出会って早二ヶ月。全く今さらなんですけど。なんで今まで読む機会が無かったのだろう悔やまれます。ともかくすっかり惚れました。そうだ惚れたんだ。狂ったように毎日何回も読んでいる。作品に、ではなくて(作品も勿論良いけども)、そこから伺える作者の作品に対する姿勢に惚れてしまった。
登場人物との距離の取り方とか、何にも大袈裟に描かないとことか。すげー見習いたい…。

西洋骨董洋菓子店 (4) (ウィングス・コミックス)出会いはこれです。ああ本当に今さら。あー前にドラマでやってたよね、くらいの認識。でも読んだら全っ然違うでやんの。当たり前か。内容が、とかでなくてこの世界観、というか何?これはよしながふみの漫画でしか出来ないもの。あーあーうまく言えないや。ひとつ確実に言えるのは、このお店行きたいなあ、ケーキ食べたいなあということです。そんなこと誰でも言えるわ…。

  • 『こどもの体温』

こどもの体温 (ウィングス・コミックス)この単行本での主人公というのは各話で色々と変わるのですが、一貫してそれぞれに関わってくるお父さんがいます。順調に育ててきたと思っていた中一の息子に「クラスの子を妊娠させたかもしれない…」と言われてしまうお父さんはミモノです。なかなかこういう風には描けないと思うなあやっぱり。普通だったらその「息子の不祥事」を問題にしてしまうもの。ところがそうでないんだから(その「クラスの子」の方を描いたという意味ではなくて)。ああすごい…(しみじみと胸打たれるわたし)
ところで中に、一話分淡々とお義父さんと料理している、というだけの話があるんですがそれだけのものがなぜこんなに面白いのかと思います。本当に料理してるだけなんですが、多分さまざまなものが内包されているからだろう。あと見せ方というのもある。うーんすごい。

  • 『愛すべき娘たち』

愛すべき娘たち (Jets comics)この単行本すごい好き。母と子、とか愛のこととか、責任、とかそういうものをわざわざ大袈裟に問題として取り上げるのではなくて、例えばだけど朝ごはんを食べるとか散歩に行くとかそういうことと対等に扱っている気がする。だからといってキャラクターたちの苦しみがその程度にしか描かれていないのかと言ったらそんなことはなくて、大袈裟に描いてしまうよりずっと、彼らの気持ちは作者にきちんと汲まれている。

  • 『愛がなくても喰ってゆけます。』

愛がなくても喰ってゆけます。面白い…。エッセイ調の食べ物漫画です。登場するお店は全て実在、マップ付き。すげーうまそう。食べるシーンも勿論ですが、YながFみを取り巻く人物関係もたまらないです。繰り返し読みすぎて何から言っていいのかわかりません。 
どなた様も購入すればいいと思う。

よしながふみ、まだこれだけしか読んでません。もっともっと堪能してから次に行こうかなあ。たのしみー。