意外にもあとを引いている電車男

全話見たわけでもないし自分がハマっていたとも思っていないのだが、最終話も終わったというのに、気が付くとエルメスさんのことを考えている私。エルメスは女子をも魅了している。
ドラマの作り自体にはいまいち、いまいち、とケチをつけながらも楽しみに見ていたのは、伊東美咲エルメスぶりとべっぴんぶり、それと伊藤淳史の可愛さとかっこよさと、ふたりのいい雰囲気のせいなのだ。最終回では両想いを確認し合ったそのふたりがエロいくらいのラヴラヴぶりを展開していて、私としては大満足した。

伊東美咲の最近の美しさには目を見張るものがあるが、それにしても最終回のエルメスさんの瞳は本当に恋をしているようだった。あの演技の下手な伊東美咲に、演技であの瞳が出来るだろうか。いや出来ない。出来ないと言いたい。きっと彼女は恋をしているのだ。
その証拠に彼女の美しさはいま最大まで引き上げられて、それでいてまだまだ限界を見ない。もともと相当の美形だけど、そこに理屈で説明出来ない美のエネルギーが加わってもう何がなんだか分かんないくらい綺麗だ。
そんな「魔」にも近いような美しさを、女が恋でなく何で得るだろう。

ええ、恋、恋なんですよ。それもきっととびきりの。
最終回の終わりの方で、
「剛さん(電車男)とデートしてきます」
という沙織(エルメス)に対して母親がにこにこしつつ、
「ふーん、沙織、きらきらしてるね」
とか言うシーンがあったが、デートに向かう沙織は(ていうか伊東美咲が)本当にきらきらしていた。あのきらきらは間違いなくラブだ。
そりゃ女優なら「きらきらしているように見せる」努力は惜しまないだろう。でも「きらきらする」というのはもはや演技力じゃない。ましてや演技の下手な(また言う)伊東美咲だ。

あのきらきらは「本物」だ。私はあれが「本物」であると信じて疑いません。しかもちょっとした恋くらいであそこまでそうなるとは思えない。綺麗な女優さんが、ますます綺麗になるような恋をしている、今まさに奇跡が起こっているのだな、と思います。
今までそんなに思うところもなかった単なる「きれいなひと」にこんな感動を貰って、ああ、しあわせ。伊東美咲さんは特に「好み」ではないので、むしろ今回思いきり賛美できました(好きな顔だとあんまり客観視出来ないからここまで言えない)。次のドラマはキャバ嬢役だそうですね。とりあえず見なければ。