古畑任三郎第2夜

お笑いドリームマッチを楽しみにしていたのだけど、もっと楽しみにしていたのが古畑任三郎…。ふたつの時間がかぶってるとは、迂闊。
野球ことは何も知らないけど「かっこいい…」という邪な気持ちでイチローのことがもぉ好きで、正月早々思うさま顔を拝めるなんてブラボー!!と喜んでいたのに、ドリームマッチとどちらを取るべきか?!ビデオは壊れてるし!と悩みましたがイチローを取りました。古畑さんを取りました。
いやなんてシャープだろうイチローの顔は。すてき…。結構悪人顔してた。なので最初の方イチローの演じる「兄への愛」を疑ってしまったよ。

しかし被害者の首を腕で押さえながら「これはゲームだよ」という時のイチローの顔はよかったなぁ。くっはぁ。
私は役者・イチローを見れただけでつい満足しちゃいましたが、殺しの動機が薄い気がしました。そこは違和感。殺す以外の方法なんていくらでもあったんじゃないのかなと思う。
この作品においての犯人(イチロー)はひたすら「兄想い」なのであって、全ての動機はそこから始まっていくのだ。どうせ名声をも捨てる覚悟なら、殺し以外の選択肢だってなかっただろうか。いや、思いつかないけどもね。

だからこの殺人が「ドラマにおいて事件を始めるため」でしかないように思えてしまった。いや…構造上はなんだってそうかもしれないけど。でも創作においてそれが見えすいていたらいけないのよ。
いやんえらそうに。
そういえば、「どうして(手掛かりになりうる)マッチ箱を(これみよがしに)置くのかなー」と思ったけど、勿論あれはイチローからの挑戦状。古畑先生お見事ですね。あれだけ鮮やかに推理されると犯人は、自分の犯罪劇と古畑先生の推理があいまって最高のパフォーマンスに昇華されてものすごいカタルシスを得られると思います。羨ましいなぁ。