どうしようあの子②

そういう期間だと思って少し考えてみようと思う。
陽太くんの良さってなんだろう…そも陽太くんてなんだろう…
正直よく分からないのである。
貼ってしまえば、「非モテ」「オタク」というレッテルは貼れるのだけど、貼ってみたところで何も始まらないし終わりもしない。
陽太くんの魅力というものを、私が見出だしているからこそ、今も付き合いがあるのだと考えてみても、だからと言って見出だしているはずのその魅力を、うまく言葉にして誰かに伝えられる気は、全然しない。

そもそも私自身が、最初の2年間陽太くんをとても苦手としていたのだから、どこかでそんなの無理だと思っているところもあるのかもしれない。
現に高校時代私の周りの女子はみーんな陽太くんに対して、「なんか苦手」「嫌い」「きもい」と、嫌悪ワードの嵐であった。陽太くんは悪くないのにね…(泣くところ)。
そんななか、ほとんど初めのほうから陽太くんを認めていたのが香絵ちゃんであった。
私に「陽太くん面白いよ!」「陽太くんはすごいよ!」と無邪気に言っていた香絵ちゃんは、今考えると女神のようですね。

16歳だった私は、香絵ちゃんの懐の深さにも、陽太くんの味わい深さにもほとんど気付けることなく、胡散臭い気持ちでそれを聞くばかりであった。
でもそのあとだんだん陽太くんを見直していく過程で、香絵ちゃんの陽太くんへの評価が理解出来るようになった。
考えてみると、やっぱり陽太くんの陽太くんらしさは、とても良いものなのだと思う。
でもそれが、3年越しの片恋を実らせる際に武器になるのか?いやならねぇ。だいたい、大概の女子に嫌がられてしまう事実を考えれば、改善の余地は大アリなのだ。

いよいよ本題に迫りそうな感じですね。陽太くんをもっといい男にするにはどうしたらいいのか?っていう。…あっ途方に暮れそう。正直すっごい面倒くさいし。
だいたい相談されたわけでもないのに他人に助言なんぞするのは、私の本意ではない*1。ないんだけど…、私が言うことを選んだひとことで、何かが好転したらそれは言って良かったことになると思うし、最近は、言ってもいいのかもしれない、と思うようになった。でも私の言葉なんかをあんまり大事にされるのも、ちょっと困るんだけど…*2

それはまあ置いておいて、陽太くんにはまず、現状(このままだと永遠に片想いだよ、ということ)を理解してもらって、どうにかしたいと真剣に思ってもらわないことには始まらない。ああ、やっぱりそんな任務、重いなあ…
続く。(続いてしまう)

*1:美容だけは別

*2:美容だけは別