ムーンライダーズ『CAMERA EGAL STYLO』

CAMERA EGAL STYLO

CAMERA EGAL STYLO

ここ二週間ほど、こればっかり聴いている。
あ、飽きない…!なんだこれ…!その飽きなさ具合ときたら、私の中でよしながふみのまんがに匹敵する。何十回でも何百回でもイケますよ!!っていう。
「飽きない」っていうのは、なんというか、常に新しく感動する、常に脳みそが動く、つまり、常に新鮮ってことか、なんだけど、そしてそれだから、簡単にこの気持ちを言葉に出来ないんだけど、それすら気持ちいい、っていう。
それにしても、音楽について、歌詞以外のことに言及しようとすることは、とても難しい。それでなくとも私は今まで、音楽の「歌詞」にばかり重きを置いてしまうがゆえに、それ以外のことを言語化するということは、しようとも思わなかったし、する必要にもせまられることがなかった。
だのにこのアルバムでムーンライダーズがやってることといったら、歌詞以外への言及を余儀なくされるようなことばっかりですよ!!なにをやってるんですかこのひとたちは。
今まで私にとって、こういう音楽は、分かりたくても、歌詞が分からん、とか、サウンドがどうとか言われても…感じないもん、とかいうふうに、スルーされてきたのに、どうしてこれは、こんなにも気持ちいいのだろう。自分でも分からない。
困った。しかし、どうにもこうにも気持ちいい。けど、困った。全く言葉に出来ない。

無防備都市」と、いちばん好きなのは、「欲望」。