からだであそぼ

からだであそぼ」が相変わらず大好きだ。
いちばん好きなのは「こんどうさんちのたいそう」なのだけど、出演者のケイン・コスギと、3人の子どもたちが、とても気になる。
いちばんお姉さんの「あいちゃん」と、「たのもう」のコーナーではいつもひとりだけロケへと繰り出す「たいきくん」と、まだまだちっちゃい「せいしろうくん」は、ちょっと変わったメイクをして、ちょっと妙なお揃いの衣装を着て、ケイン・コスギと一緒に、からだを使ったさまざまなゲームをして、とても楽しそうだ。

「あいちゃん」はいくつなのだろう、とてもしっかりしていて、かなーり年下ながら、目の前にしたら、私も思わず頼ってしまいそうな気すらする。
「せいしろうくん」は小さくて、全然思うようにからだを動かせない。そのまだよちよちした感じはたいへんかわいらしい。
そんななか、「たいきくん」の成長ぶりにはとくに目が離せない。
いまもそういうところがあるけども、たいきくんは本来それほど好奇心旺盛なタイプではないだろう、と思う。

さらには、とくに初めのころ、表情も、からだの動きにも、あんまり、生き生きとした、自分で動いている、というような感じがなかった。
照れているようなところもあるから、そのせいもあるかもしれないけど、あれは、たいきくんはまだ、「わけが分かってない」んだろうな、と思った。
なんでこういうことするのかな、どうやって楽しんだらいいのかな、ということが、分からないのだろうな、と思った。

これは私がそういう子どもだったから、そういうふうに想像してしまっただけで、本当は全然、違うかもしれないけども。
そんなたいきくんであるが、なぜかひとりだけ、ロケに行くのである。そしてさまざまなプロフェッショナルの方々に会い、その技術や人柄に、ぞんぶんに触れる機会を持つのである。
最初のうちは、「なぜこんな消極的なたいきくんに行かせるんだろう…」と思ったものであるけども、
たいきくんは回を追うごとに少しずつ、でも確実に、「楽しみかた」を覚えていった。笑顔も増えたし、ちゃんとした感想を持つようになった。

思わず勝手に、うんうんたいきくん、よかったねぇ、と姉ごころだか親ごころだかを持たずにいられない私である。
以前アウトドアの達人が、たいきくんに言った言葉がいまも印象に残っている。
アウトドアの意外な知恵を教わったたいきくんは、楽しそうに「こんなの全然知らなかったな」。それに対して達人は、
「よかったなあ。たいきの世界は、これから、どんどん広がっていくんだよ。楽しみだよな」*1
と言ったのだ。
そうよたいきくん、世界はもっと面白くなるよねぇ、楽しみだよねぇ、と、また気色悪いほど感情移入し、感動した私であった。

今後も私は「からだであそぼ」から目が離せない。

*1:うろ覚えだが