先日からメールのやりとりを始めた男の子とは、毎日ちょっとずつメールをしている。
そのやりとりのテンポ、メール内の情報量などは特に負担になることはなく、私としては意外と順調にメールしていて、ふふん、やればできるじゃないか私、などと謎の自信を得る始末であるのだけど、
その文面は、絵文字がいっぱいだし、私のことを「ぴょん」付けで呼ぶし(やんわり、やめてくれ、と言ったのに)、すっごいテンション高いし、なんだろう、周りに全然いない感じの男子で、少し戸惑う。実際、理系の院生という、確かに知り合わない人種。

とはいえべつに悪い感じはしない。
私はそのひとに、とりあえず好感を持ったから、ずっと話しかけてきてくれたから、メールするくらいいいかな、と思ったから、いまこうしているわけだ。
でも今日、にわかに面倒くさくなってしまった。いや違う、なんか切なくなった。
鴻野くんがこれくらい、こうやって、私のこと好いてくれたらいいのに、と思ってしまった。
私はいま、鴻野くん以外に応える気なんか全く無い。私はそれをわざわざ自分で確認するために、べつの男の子とメールなんか始めてしまったのかなあ、と気付いてしまった。
なーにをやってるんだろう。