長い…

やりたいことを胸にいっぱいにしていた夏休み前が懐かしい。もう2ヶ月も経ってしまったんだなあ。
先日の武本くんの服選びでは*1

武本くんに似合う新しいアイテムを購入できてひと安心。あとは武本くんがデートを頑張るのみ!
そのあと、沢尻くんのアパートにお邪魔して5人で部屋飲みをした。
狭山さんとふたりでキッチンに立って、やきそばやゴーヤチャンプルーなどを作って楽しかった。
狭山さんと私は4年目の付き合いなのだけど、実は、どうしてかずっと苦手だった。嫌いなわけじゃないけど、どうしても苦手だった。だけど、今回初めて「狭山さん、好き…」と思った。嬉しい。何がきっかけなのかよく分からないけど。

終電が出る頃、沢尻くんが狭山さんに対して発情し出したので「えーー、私も帰るよぅ」などとのたまう狭山さんを無理矢理置いて、私たちは帰った。あのカップルもらぶらぶになってきたねぇ、よかったよかった、と鴻野くんとうなずき合う。
桐生先輩にしろ狭山さんにしろ(ふたりとも可愛いのに)、恋愛に縁遠かった(というかむしろ恋愛に向いていなさそうと思われた)私のまわりの女子たちが、いまやかなり立派に恋愛している様子を見るにつけ、しみじみと、感無量。まあちょっと寂しいけどな…。

帰りは、鴻野くんと一緒にがらがらの上り電車に乗って少し話をした。
私はその日の、「部活仲間」以上の集まり方が新鮮で、
「私、今までは、ほんとうに、部内で桐生先輩以外とは仲が良い気がしなかったんだよ」
と言ったら、すぐに、
「今は違うんですか?」
私は一瞬たじろいで、詰まった。私が何て答えるか、鴻野くんはだいたい分かっていてこう訊いてきた気がした。しかも速っ。でも、私も、こう訊かれたくてさっきのを言ったかもしれない、と思って素直になることにした。
「うん、今は、佐々木くんとか、鴻野くんとか、いるし」

つい佐々木くんの名前などを投入する。
「そうですか。僕は、女性でいちばん仲が良いのはローラさんですよ」
「…狭山さんは?」
「いや狭山さんとは、こういう話しないですもん」
それはつまり、
照れたので少し話をずらした。
「あー…、確かに、仲が良いとか悪いとか好きとか嫌いとかは関係なく、
そのひとと『どの部分の話をしたことがあるか』で、相手との距離を決めるところってあるよねぇ」
「そうですね」
さらにずらす。
「大事な部分を話さない仲の良さっていうのも、有り得るしな。女子同士だと特に」
「ほう…」

最近確かに鴻野くんとは、こういう話をよくするのだ。大事な部分。
いま鴻野くんは、「こういう話」をする相手、出来るような相手を、仲が良いと思うのだと、そしてそれが私なのだと、言った、と思うんだけど、だから私は思わず照れたんだけど、ひょっとしたらちがう、かな…?いやいいんだよな…?
これがシマくんや陽太くんの言葉なら、そのまま受け取って余計なこと考えないのに、ふだん、鴻野くんは頭がいいなー、とか感じる分、いやそれよりも、やっぱり少しちゃんと多分、男として好きな分、どきまぎして、素直に受け取っていられない。

まーでも…、どっちでもいいか(投げた!)。

*1:私を含めメンバー全員、服に関して特に偉そうなことは言えない感じであるし、だいたいこういうのっておせっかいかも、とか思っていたけど、この日の武本くんの格好というのが白いTシャツを妙なシルエットのジーンズにインして、妙にデカいカバンを持っている、といういつも通り、というかいつもより更に変な格好だったので、ああこの企画は間違ってないな…!と確信を持って臨んだ