飲みの席で今日はずいぶんといろんな話をした。
入学以来ずっと尊敬している葛西先輩(仮名)とも、今日は普段ほど気後れせずに実のある話をすることが出来たし、
特殊な文法を用いてくるので話すのが苦手だったある一年男子とのキャッチボールのコツをついに掴んで楽しく会話したし、いい大人が何人も集まって恋愛について議論を交わしたのも面白かった。改めて、「すきってなんだろう」とか。
ところで私は葛西先輩の「読解力」を、おりにつけ「すごい…」と思っており、人物評などもつねに的を得ている、と思い込んでいるふしがあるのだけども、

今日私がふとした発言に対して葛西先輩はしみじみと、
「それ、ほんとう冷たいなあ。ドライというか。ローラさんは他人との距離が遠いんだよ」
と言った。私は「えっ、今のですか?どのへんが?」などと愚かな疑問を口にしながら、「あ。久しぶりに言われてしまった。葛西先輩がそう言うなら…。やっぱり直ってないのか!!これは直らないのか!?」と一瞬のうちにしみじみショックを受けていると、
周りから一斉にフォローが入り、おかげで「他人が自分をどう評しているか」(の一部)を一気に垣間見るはめになった。

「いや、冷たいってこととは違うんじゃないですか。一本うまくラインを引いてるんですよローラさんは」
とは沢尻くん*1
「そ、そうかな…」
「そう思います」
「まあなんていうかいつも客観的なところはあるよね」と某先輩。
「そうでもないと…」
「いやだいぶ客観的だよ」「はあ…」

とりあえず否定してみるも、力弱い私。

「ぼくは、ローラさんはドライっていうのとは違うと思いますよ!」とふたたび、熱く沢尻くん。
狭山さんだけ私の隣でぶつぶつ「私もそういうのとは少し違うと思う…。冷たさとかは感じない」とか言っていた*2

はー、それぞれの目にはそれぞれの私が、映っているのかあ、私の自覚とか思惑などとは関係なく、ということを改めて確認し、それはありがたく、また妙な感じもあった。
それぞれのなかに、それぞれに私の存在が、あるとは。当たり前なんだけど。

*1:狭山さんによれば彼はどうやら私のことをとてもとても買い被って見ているらしい。酔いも甘いもかみ分けた大人の女だと思っているらしい。ほかにもいろいろと。これについてはおそらく後日談が生まれるに違いないと思う

*2:鴻野くんは何も言わなかった。こういうとき、いつもそう、なような気がする。何か思っているのか、何も考えていないのか、分からないけども