もしかして、鴻野くんを、「外見が…」とか言わざるを得ない心境*1に追いやっているのは、私じゃないか?と思った。思ったというか、下の妹と話していて気付いた。泣いてる場合じゃなかった。

私「おととい気付いたんだけどさー、鴻野くんには、一緒にいるだけでいろいろなことがもう伝わってるような気がしてたの。でもそんなわけないんだよね。だって何も言ったこと無いんだもん」
妹「うん」

私「それどころか、私、夏頃まで『恋したくない』『男友達に告白されるのがいちばん嫌』とかさんざん言ってたんだよね…鴻野くんにも。だってほんとにそう思ってたし、いまこうなるなんて思いもよらないし、ほんとに友達になる気だったんだもん」
妹「ひどい…。でもそういやそうだったね」
私「私自身は、恋しちゃってからそういうの全部ナシになってたんだけど、いまの鴻野くんにそういうのが響いてないわけが、ないよね…?」
妹「うん…(呆れている)」

私「わざわざ訂正したわけじゃないし…。ひと月くらい前に、『ローラさんは男の子と付き合いたいって思うんですか?』って訊かれて、なんだろうこの質問…と思いながら『うん、ふつうに思うよ』とか答えたけど…。あれじゃんね…、私ってばかだよね…」
妹「なんでいままでそのことに気付かないの!!(怒っている)」
私「だから…なんかもう、一緒にいるときの空気が、そういうのナシにしてるような気がしてたの!!暗黙の了解みたいな…」
妹「男子のほうが鈍いんだし、好きなら不安になるんだから、空気で伝わるとか思うのは甘いよ!!」

私「うう、そうだよね…」
妹「だいたい鴻野くんは、女の子と付き合ったことないんでしょ」
私「うん」
妹「だったらそもそも、ローラよりももっと、臆病になって当たり前じゃん」
私「…そうか」
妹「だのにまわりには告白けしかけられて可哀相だよ。ローラの気持ちなんて知らないんだから」
私「そう、だよねぇ…。そういやなんでみんな鴻野くんに『告白しろ』って言うんだろ。鴻野くんは何も言ってないのに、私の気持ちは狭山さんしか知らないし」
妹「だから、ハタで見てたらそうとしか見えないからでしょ」
私「うん…」

妹「ローラの話聞いてたら、鴻野くん完全にローラのこと好きじゃん。でも怖いんだよ。だから『外見が…』とか言っていいわけしてんだよ」
私「それ沢尻くんも言ってたねぇ。『いいわけ』」
妹「とにかく早くちゃんと思ってること言いな」
私「うん」
妹「もー、いままで全然気付かなかったよ。そりゃ鴻野くんだって言えないよ。完全にあんたが悪いよ」
私「うう…」

妹の的確なダメ出しに今回も完全にノックアウト。ありがたいっす。

*1:でも鴻野くんのなかの葛藤とか矛盾の原因を、私の容姿に置いて片付けようとしてることにはやっぱり腹が立つ