えへへーーと足取り軽く学校へ向かう自分を、気味悪く思った昼下がり。
鴻野くんと同じ授業がそんなに嬉しいか!うん嬉しい!
でも浮かれている場合ではない。しあさっては演習の発表だ。鴻野くんの隣で真剣に自分のレジュメと向き合うも、横でなにやらお絵かきを始めた鴻野くんにつられ、私もいつの間にか女の子のイラストを描いていた。
放課後、部員何人かで飲みに行くというが私は図書館に行かねばならないので断る。「ローラさんは来ないんですか?」と鴻野くんが言うのがかわいくて、死ぬかと思った。